「私の……グッズ……!?」
デイブレイクにて。
スピカは信じられない言葉に耳を疑った。
「はい、是非私にスピカさんのグッズをプロデュースさせて欲しいんです!」
自信たっぷりめに、キャシーはそう語った。
「急にそんな事を言われても……私のグッズなんて、欲しい人がいるのかな……?」
ちょっと恥ずかしそうに顔を赤くしながら、
スピカは想像もつかない自分のグッズについて考えてみた。
「実は、以前店を手伝ってもらった際の売上がとてもよかったんだよ。
だから、ポイントと引き換え可能な景品を何か作りたい……と思ってね」
新作スイーツをスピカに提供しながらランドルフは笑顔でそう話した。
頼りにされてスピカは悪い気はしない……
それでも、急にグッズと言われてもスピカには想像出来なかった。
「グッズって、例えばどういうものなんですか……?」
スピカが問うとキャシーの瞳が輝いた。
「それはですねっ!
だき……」
キャシーは欲望のままに「抱き枕」と言いたかった。
しかし、そんな事を言ってスピカに引かれてしまうのではないか。
それに、見知らぬ男達がスピカ抱き枕を抱いて眠るというのもなんだか許せないものがある。
そんな事がキャシーの頭に過ぎり、キャシーは黙り込んでしまった。
「……妥協……をしないスピカさんの
名言を集めたトランプとかでしょうか!」
自分でも苦しいと思いながら、キャシーは勢いのままに提案した。
「えぇ……それって欲しいのかな……?」
スピカは困ったようにキャシーの提案に苦笑いを見せた。
「カードなら例えば、スピカさんの写真をカード化するというのもあるだろうね」
ランドルフは思い付きを言葉にしてみた。
「そうだ、スピカさんに色んな衣装を着てもらってですね!」
「色んな衣装……」
スピカは少し考えてみた。
例えば以前見た巫女の衣装はなかなかスピカには素敵なものに思えた。
他にもジェメリー家のメイドさんの衣装も可愛いと感じていた。
「うーん……でも、やっぱり恥ずかしいし……少し考えたい……かな……?」
※
その場は考えるという事でお茶を濁したスピカ。
しかし、1人で考えてもなかなか考えても答えは見つからずにいた。
気分転換も兼ねて、スピカは港街を歩いていると、
絵を売っている異国から来たと思われる画家の姿があった。
どんな絵があるのかな?と興味本位でスピカが見ていると、
巫女らしき女性が触手モンスターと戦っている姿が描かれていた。
「……っ!?」
どことなく艶めかしい雰囲気で描かれた巫女の姿にスピカはドキッとしていた。
そして次にスピカが思い浮かべたのは巫女となった自分が変なヒドラに絡まれる姿であった。
その瞬間、スピカはグッズの話を断ろうと決意したのであった。
(星七号の戯言)
何故巫女で抱き枕なのか!
忘れてないよね、スピカさんは巫女さんに憧れてるんだよ!
という言い訳話を書こうと思ったんですよ。
自分の性癖をキャラクターに押し付けるやつですね!(言い方)
結局大したオチもない話ですが、現実には出ます、抱き枕カバー。
抱き枕はデカい!という方には通常の枕カバーもご用意しました。
1. 抱き枕…
二人の意見を合わせて、スピカの名言を添えた色々なコスのスピカブロマイドカードを作ればいいのでは!?(どやぁ
Re:抱き枕…
>一人暮らしでないと購入ハードルがかなり高そう…w
一人暮らしでもなかなか高いかもしれませんw
>スピカの名言を添えた色々なコスのスピカブロマイドカードを作ればいいのでは!?(どやぁ
間違いなく平和な着地点はその辺りなのですが、
抱き枕と巫女の話ありきなのであえてそこには着地させなかったのでしたw
最終的にはブロマイドとかになってるかもしれませんね。