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Side:Shadow 6「弱点」Extreme Edition

Strong Stars Story
  Side:Shadow
   6「弱点」 Extreme Edition

俺とスピカはハイデルという男に案内され、ある倉庫を訪れていた。
ハイデルは騎士団に助けを求めるため倉庫の前で別れ、
倉庫の中には、俺とスピカ、そして積み荷の上に立つ、刃物を持った男だけが存在していた。

「ハイデルさんの研究材料を奪ったのはアナタかな?」

刃物を持った男は怪しく「シシシ……」と笑いながら、俺達を見下していた。

「シシシ……そうさ、その通り。
 これは俺達の作戦のためにもらった、いただいた」

「大人しく返してくれたら見逃せたんだけど……そうはいかないみたいだね」

スピカは構えた剣の布を取り払おうとしていた……がその瞬間。

「待った、させるかッ!」

そう言いながら男は足元にあったいくつかの球体をスピカに投げつけた。
すると、それぞれの球体から、無数の触手を持つモンスター「ヒドラ」が現れ、
スピカの腕や足へと次々に触手を絡ませていった。

「なっ……なにこれっ!?
 いやっ、気持ち悪い……!」

いきなりの事態に、スピカは慌てていた。

「シシシ……
 この研究材料というのは、ある南方に生息する特殊なヒドラ……変なヒドラだ!
 こいつらはよく訓練され、人を襲う事はないが、とにかくよく絡み付く!
 時間稼ぎにはバッチリ、もってこいだ!
 うねうね地獄を、思い知らせてやれぇ! シシシシシッ!」

男は自信満々にそう解説していた。

だがまぁ……スピカならば、この程度のモンスター、苦もなく振り払えるだろう。
そう俺は思っていたのだが……

「やめて……っ……放してっ……!」

スピカは涙目になりながら、そう訴えるだけで、
目の前の変なヒドラ達に為す術もないまま、
うねうねと動く触手は、スピカの腕や脚に絡み付いていった。

「……スピカ、大丈夫か……?」
「大丈夫じゃ……ない……かも……
 私、こういううねうねしたのは……苦手なの……っ……!」

スピカがこんなに弱々しい姿を見せるのは、正直とても意外だった。
何か苦手な理由でもあるのだろうか。
俺がそんな事を考えている間にも変なヒドラの触手はスピカの細い体に絡み付き、
スピカを苦しめていた。

中にはスピカの太ももにべとべとする液体と共に絡み付く触手や、
靴下の中に忍び込んでいる触手もあるようだった。
苦手なのであれば、これは酷く辛い状況なのだろう。

「やめてってば……そ、そんなところに入らないで……っ!
 気持ち悪いからっ……!」

触手がスピカに絡む姿を前に、刃物を持った男は言葉を失い、
思わず見惚れているようだった。

「……たす……っ……たすけて……っ……!
 テンジ……っ……!」

スピカの瞳からは、涙が溢れていた。

「……やむを得ない、上手く当たるな!」

俺は鞘に納めたままの刀で変なヒドラに殴りかかろうとした瞬間、
謎の声が俺の脳裏に響き渡り、俺の動きを制止した。

「待て、テンジ。
 スピカの弱さを知る事も、強さを知る事に繋がるとは思わないか?」

「誰だ、お前は……?
 何故俺の名を知っている……?」

「俺は星n……いや、遠いどこかでお前達を見守る存在……
 わかったな、テンジ、もう少しだけ様子を見るのだ。
 具体的に言うと50回ぐらい」

何を言っているのか、俺にはまるでわからなかったが、
確かにどこからか、俺達への不思議な視線を感じない事もない。
もしや、俺達は誰かに見られているのだろうか。

「いや……っ……やめてってば……!!
 テンジ……はやく……っ!?」

いくつかの触手がスピカの鎧や、衣服の中へと潜り込んでいくのが見えた。
スカートの裾がめくれ上がり、
一瞬何か見えてはいけないようなものが見えたような気もするが、気のせいかもしれない。
いや、気のせいなのだろう。

スピカの腕や脚、細い身体や、太もも、
それ以外の様々な部分にも触手はうねうねと絡み付いたり、
べとべとする液体を塗りつけながらスピカを弄び、苦しめていた。

「もうダメ……
 このままじゃ、わたし……

 おかしくなっちゃう……

スピカの表情はもうこれ以上は耐えられないというものだった。
流石にこれ以上スピカをこのままにしておくのは、かわいそうな気がしてならない。

「……そろそろ良いか、星なんとか」

「まだ20回ぐらいじゃない?
 もう少し様子を見るのだ」

「しかし……大丈夫か、色々と……」

「……確かに、このサイトは健全なサイトだ。
 何かあってはいけないし、そろそろ良い事にしておこうか」

「……わかった」

俺は鞘に納めたままの刀で変なヒドラに殴りかかった。
しかし、それは決定打には至らず、ヒドラ達は変わらず触手をスピカに絡ませていた。

「シシシシシッ!
 そいつらに攻撃は無駄! 無意味!
 なんとかしたかったらここにある、「ヒドラボール」で
 そいつらを捕獲、ゲットするしかないぜ!」
「……ほう、そこにあるのか」

俺は高く跳び上がり、積み荷の上に立つ男の目の前に着地した。

「……そのボールをよこせ」

俺の要求に男は「シシシ」と笑い、首を横に振った。

「駄目だ! 断る!
 ……って、へっ!?」

男が「断る」と言い終わる前に、俺は男を積み荷の上から叩き落としていた。

「使い方はわからんが……!」

男が床に間抜け面をぶつけている間に俺はヒドラボールを拾い上げ、
それをスピカに絡み付く変なヒドラ達に向かって放り投げた。

光と共に、変なヒドラ達はボールの中に捕獲されていった。
無事、自由を取り戻したスピカは、脱力し、床に座り込んでしまっていた。

「……大丈夫か、スピカ?」
「……もういや……
 べとべとするし、気持ち悪い……
 帰りたい……」

スピカはらしくない弱音を吐いていたが、一呼吸すると剣を持って、立ち上がった。

「……でも、もうこれで、アナタに勝ち目はないよね?
 お仕置きの覚悟は良いかな……?」

スピカは布を取り払い、十字の剣を構えた。
俺も積み荷から降り、鞘に入ったままの刀を構えた。

スピカの言う通り、男に勝ち目はない。
だが、男は何故か、笑っていた。

「シシシ……シシシシシ……
 任務は終わった……完了だぜ、ナガサーの旦那ァ……」
「任務って……どういう事……!?」

「わからないのか? 気付いてないのか?
 ……俺の任務は、時間稼ぎ。
 お前ら、邪魔な冒険者をトルシュ邸から離す事にある……」

ナガサー……トルシュ邸……
まさか……

「お前らの狙いはニコルか!?」
「正解、その通り……
 今頃ニコル坊っちゃんは俺達デリテリオのモノさ……」

「スピカさん、大丈夫ですかっ!?」

ハイデルが騎士達を連れて、スピカの傍へと駆けつけた。

「……私、急がないと……!」

俺は後処理を騎士達とハイデルに任せ、スピカと共に倉庫を後にした。





「スピカさん……テンジさん……ニコルが……っ……」

涙を流すトルシュを前に、俺とスピカは何が起きたのかを察した。

「私が……私があんな作戦に引っかからなかったら……ニコル君は……
 私が、あの時、ナガサーを騎士団に引き渡していたら……
 街に戻ってからも、ニコル君から目を放さなかったら……!」

自分を責め続け、スピカは後悔を続けていた。
その頬を、俺は親指と人差し指で摘まんだ。

「……後悔しても前には進めない。
 これから俺達がすべき事は、ニコルを助け出す事だ」

俺の言葉に、スピカは驚き、そして、小さく頷いた。

「……うん……
 ごめん、なさい……」



(星七号の独り言)
エクストリーム!

コミケ3日目に合わせてこんなものを書いたのは偶然か、必然か。
ぶっちゃけ、ただ連休最終日なだけなんですがw

いや、だってみんな、物足りないって言うんだもん。
でも多分、これ以上は無理です!w
あとは薄い本でよろしくお願い致します!

スピカ「……懺悔するなら今のうちだよ?
  ……許さないけどね!」

誰かが嫌がる事はなるべくやらないようにしよう!
触手の人との約束だよ!

スピカ「エトワール!」

ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?



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コメント

1. 星七号先生が

 壊れt… もとい、ご崩御なされた… ええ、色々な意味で(?

 ここはこう言うべきなんでしょう。


 いいぞもっとやれ。

Re:星七号先生が

コメントありがとうございます!

lala先生がもっと頑張るらしいので、自分も思い出したかのように更新しましたw
(忘れてたワケではないのですがw)

>いいぞもっとやれ。
えっ、デリテリオ触手攻めのExtreme Editionを…?

2. 星七号先生、イイ人だったよ…(敬礼)

 …あまり多くは語らないでおこう(ぇ)
ありがとう星n…ゲフン! 天の声。 ありがとうテンジ。
スピカが可愛すぎて生きるのが楽しいです!!

 …うん? 夏だというのに何でしょうね、この寒気は?
外からかしら、ちょっと見てきますねノシ

Re:星七号先生、イイ人だったよ…(敬礼)

コメントありがとうございます!

>…あまり多くは語らないでおこう(ぇ)
せっかくですから、語ってくれて良いんですよw

>スピカが可愛すぎて生きるのが楽しいです!!
それは何よりです!
生きる事は楽しまなくては!

>ちょっと見てきますねノシ
もしかするとすっぴーが愛の告白に来たのかもしれません!
なぜ寒気がするのかはわかりませんが!

3. これはwwwww

お疲れ様です!!!

>具体的に言うと50回ぐらい
ふきだしてしまいましたwwwwwwwwww
脳内の声GJですね!?wwwww
スピカさんにおきましては大変かもですが頑張っていただきたい所存であります!!(`・ω・´)ゞ

Re:これはwwwww

お疲れ様です、コメントありがとうございます!
限界に挑んでみましたw

>脳内の声
いったい何者なんでしょうね!w
物語が進んでも判明しない気配がします!w

>スピカさんにおきましては大変かもですが頑張っていただきたい
先生もなかなかにSですね!
スピカ(S.)触手(S.)ストーリー(S.)ですもんね!

プロフィール

HN:
星七号
職業:
ゲーム作ったり話書いたりする人