クリスマスイブのある夜、スピカの前にある人物が姿を見せた。
「1年ぶりだね、スピカさん」
「あなたは……サンタさん……!?」
「実は、今年も凄腕冒険者のスピカさんに……」
「触手は嫌ですからね!」
サンタの言葉をさえぎるように、スピカは真剣な表情でそう告げた。
余程去年のが嫌だったのだろう。
「大丈夫、今年はヒドラじゃないから……」
「……わかりました。
私が、力になれるなら!」
スピカの優しい笑顔を見て、サンタは思わず涙を流した。
「ありがとう。
ちなみに、今年はスピカさんにパートナーを選んでほしいんだ」
サンタが3つのヒドラボールに似た球を投げると、
光と共に3体の何かが姿を現した。
「くさタイプのポケモン、フシギダネ」

「……飛べるんですか?」
「ムリッス。
自分、ひこうタイプじゃないんで」
「……」
「ほのおタイプのポケモン、ヒトカゲ」
「飛べますよ、リザードンまで進化すればね。
最短でLv36で進化します」
「今のLvは……?」
「5です」
「……」
「みずタイプのタコさん」
「うねう~ねっ!
カワイコちゃんが乗ってくれるなら空だって飛んでみたいぜ☆」
「……この中から選ばないとダメなんですか?」
「第4の選択肢……いっちゃう?」
「はい」
「黄色い人気者。
気難しい性格の持ち主……ピカチュウ」
「……何故俺がこんな目に……」
「待ってください、この子……っていうか、この人、
中に人が入ってますよね?
知り合いと声が凄く似てるんですけど……」
「こんな姿、アルナやアイリには見せられん……
散りゆく者め……次に会った時には必ず……」
「チェンジでお願いします」
「……第5の選択肢……?
もうパートナー抜きで、スピカさんが飛ぶぐらいしか……」
「えっ……?
私、空なんて……」
「はい」
サンタの指が光り輝いた。
「は、羽が……!?」
「これで空も飛べるハズ」
「……す、すごい……!!
……でもこれが出来るなら最初からこれで良かったんじゃないかな……?」
「いや、1つだけ問題があってね、
スカートだから下から丸見えっていう……」
「……っ!?」
※
今回もやっぱりスピカの見た夢でした。
夢で良かったと思いつつも、空を飛ぶのは楽しかったスピカでしたとさ。
(後書き)
22日の朝、アルゴル誕生日翌日。
目が覚めて、
飾ってあるねんどろいどスピカサンタ(天使の羽付き)を見る。
マジ天使。
そういや、去年はスピカのクリスマス話書いたっけ、と思い出す。
駅までの道程で、今年も何かやりたいな、とぼんやり考える。
去年のアレをねんどろいどで再現するのはどうか。
しかし、美しすぎるがゆえに変なヒドラなんて再現が大変w
代わりに使えそうなのは…タコ、ポリン、ポケモン…
そうだ、去年の話の続きにしよう。
去年はヒドラだったけど、今年はポケモンやタコを使おう。
電車に揺られながら話を書く。
昼休みにもちまちま書く。
忘年会を終えて帰宅。
必要な写真を撮影。
ブログ投稿用に調整。
そんなこんなでこうなりました。
1. あれ?
ああ、きっと熱があるからだネ。
ピカチュウがそんなに大きいわけないよネ。
うん、夢だよネ。
わかってるわかってる。
(ゝ_ξ) ゴシゴシ…
……(゚д゚)……あるぇ……?
Re:あれ?
お熱大丈夫ですか?
お身体を大事に、ゆっくりお休みになってくださいね。
>ピカチュウだけなんだかやけにでかいぞ…?
個体差…では済まされないサイズな気はしますねw
彼については明日か明後日ぐらいには紹介出来るのではないかと!